強調と具体化

 

話をしている間に重要な箇所にさしかかった場合には、そこが重要であることを自ら言うことが大切です。「これから話すことは非常に大事です」などと前置きしておくと、聞いている側はしっかりと注意を傾けて聞くようになります。

 

もしも、このようなことを何も言わずに話を進めていると、聞いている側はずっと同じ注意力で聞いていたり、注意力が途切れていたりするので、肝心なことを聞き逃してしまうかも知れないのです。

 

本当に伝えたいことや重要なことであれば、それを繰り返して話すことも必要です。
「もう一度繰り返しますが」と前置きして同じ話をすることで、聞いている側はその話を聞き逃しにくくなり、印象にも深く残るはずです。

 

これらのテクニックは強調のテクニックであるといえます。自分が伝えたいことは強調して話すことで、確実に相手に伝わりやすくなるはずなのです。

 

また、もうひとつのテクニックに具体化というものがあります。

  • 話があまり抽象的になってしまうと、どうしても相手の記憶には残りづらくなってしまうものです。
  • 相手に話の内容を憶えてもらうためには、抽象的な話をなるべく具体的な話に変換すると効果的です。
  • 実際には、数字で表せるものは数字で表してみたり、自分や知人の体験談を持ち出してみたりと、色々なアプローチを考えるとよいと思います。